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スタミフィルタァ

08
2015  21:25:34

#映画 「バクマン。」レビュー(ネタバレ有) 誰でも楽しめる邦画の最高峰!


アニメでしか観たことが無かった「バクマン。」の実写映画を観てきました!
前評判もすこぶる良く、個人的にはアニメを割とガッツリ観ていたので、正直とても期待していました。


http://bakuman-movie.com/">●映画「バクマン。」公式サイト
http://bakuman-movie.com/

そもそも原作はNHKでアニメ化されるほど、毒が無く幅広い世代から愛される作品です。
今回の映画も実際に観てみたら、前評判通りすごく良かったです。
誰でも楽しめる邦画の最高峰だと思ったのですが、私のレビューとしては特にすごいと思った点だけを挙げていきますね。

●キャスティング、芝居が意外としっくりきてすごい
製作発表のニュースでキャスティングを知った時は「最高と秋人は逆が良いなぁ」とか「ていうか2人ともあんまりイメージに合わないなぁ」とか思っていたのですが、観てみると主人公2人を含めて他のキャスティングもめちゃめちゃマッチングしてて、すごく引き込まれてしまいました。
むしろ原作、アニメの方がちょっと不自然に思えるくらい、この映画のキャスティングはしっくり感があります。
改めて考えてみると、まず「俺と組んで漫画家になろう」という提案は人懐っこい性格、ビジュアルのキャラクターであってほしいので、原作やアニメの秋人はちょっとインテリ、クールっぽさが強すぎたんじゃないかと。
神木隆之介さんくらい、人懐っこくてカワイイイメージの方が合っているなぁと思いましたよ。すごい!
最高の方は逆に原作、アニメだと角が無くてとっつきやすい印象なんですが、映画では佐藤健さんが不器用で頑固な雰囲気を出してくれました。
好きな子にハッキリ気持ちを伝えながらも恋人っぽいお付き合いをしなかったり、夢と向き合うと決めてからはひたすらストイックに挑み続けるキャラクターなんだったら確かにこうだよなぁと思いました。すごい!
そんな感じで、いろんなキャラクターが今まで「これで良い」と思っていた雰囲気とは全く違う印象なのに「これも良い」と思わせてくれたキャスティングでした。
もし強いて希望を述べるなら、新妻エイジの他の作家に対する好奇心や尊敬をもっと強めに出して欲しかったくらいかなぁ。


●実写だけど漫画っぽい、ダイナミックで遊び心のあるビジュアル表現がすごい
高校生漫画家二人組を描く作品の実写化ということでか、原作やアニメより漫画らしさのある実写映画でした。
漫画を描くシーンには、自分たちが漫画の中に入って作り出すイメージで3DCGの空想っぽい表現があったり、机の上で絵を描くというシンプルな作業にプロジェクションマッピングが採用されていて、途中から早回しになったり、作業の進捗が壁に投影されたりと、ワクワクする展開が多かったです。
漫画を描くという机の上での地味な作業がモチーフなのに、まるでアクション映画のような見せ場になっててすごい!
他にも、本棚に並んでいる漫画の背表紙がエンドロールになったりして遊び心満載です。実在する漫画もまぎれているので、油断するとエンドロールが始まったことに気付かない可能性もw
この辺は映画ならではの面白さだし、「モテキ」で有名な大根仁監督だからこのクオリティなんだと思います。


●各シーンでさらっとかかるマニアックな音楽がすごい
クラブでかかっていそうなマニアックな雰囲気の曲が当たり前にかかって、心躍るシーンはさらに高まり、ストイックなシーンはよりストイックに感じました。
サカナクションというバンドが担当しているのですが、歌ものの曲しか聞いたことが無かったので驚きました。
こんな良いBGMもつくれるんですね!


●2時間枠でのまとめ方がすごい
テレビアニメの劇場版て、大体時間枠への収め方で躓いてるなという印象ですが、この作品は個人的には上手いことやってくれた、すごい!という想いです。
原作では声優を目指すヒロイン亜豆美保と最高、秋人3人で一緒に夢を叶えようという意味を込めて「亜城木夢叶」というペンネームまで作って取り組んでいましたが、この映画ではその辺の要素を大幅にカット。
これはかなり勇気の要る選択です。
その結果、割と「2人の少年の夢」と「1人の少女の夢」という形で描かれていますが、無理に原作通りにやろうとすればきっと上手くいかなかったと思います。
「是非続編作って!!!!」という期待ありきですが、今回はこれで良かったのではと思いますよ。

もう1点、若者らしい無茶と現実の厳しさをバランス良く盛り込めていたのもすごいなと思いました。
高校生でありながら漫画家をやることについて、原作では当然親との話し合いや学業との両立問題が勃発するするわけですが、それをやるにはどう考えても時間が足りないのでごっそりカットされています。
それに加えて、元々ある「最高が身体を壊しても精神力で奇跡を起こす」というストーリーもフィーチャーされているので、結果、「精神論や無茶を美談にしているから危険」というレビューも見かけますが、私はそう思いませんでした。
もちろん夢に向かって努力することの素晴らしさは伝えたうえで、「実力以上の次元で無理をして何かを勝ち取っても、長くは続かない」とか「夢の実現に全力を投入した結果、失ったものもあった」とか「努力したところで報われないこともある」という厳しい現実もきちんと伝えていたと思います。
それでいて爽やかな終わり方なのがまた良い。



ということで、初めに書いたように「誰でも楽しめる邦画の最高峰」だと思うのですが、クリエーターという職業を選んで30代に突入した今も続けている身(漫画家とは全く違いますが)としては、現状クリエーターをやっている人はもちろん、クリエーターを目指す人に是非観てもらいたいです。
私自身がクリエーターの仕事は面白くて厳しい、そして何より「さくせん:いのちだいじに」だと思っていることが大きいかなw
オススメです!

バクマン。 1stシリーズ DVD-SET
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