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2009 01:42:13
【マンガ】「Kの葬列」楠本まき
みなさん楠本まきという漫画家をご存知ですか?
失礼になるかもしれませんが、いい意味でマイナー、マニアックな作風の方だと思うので知らない人も多いと思います。
私も母親との関係が無ければ彼女のことなんかひとつも知らないままでした。
どうやら母親が幼少時代家が近所で、良く家に出入りし、面倒を見てもらっていたということらしいです。かなり天才肌の女の子で、神秘的な雰囲気だったと話に聞いています。
それで、昔から「青の解放」というマンガ一冊だけ我が家の本棚にあったのですが、これが幼い私には本当につまらなくて、絵もあんまり上手くないなと思ってしまったので、一度か二度読んだきりほったらかしにしていました。
ネットのネの字も知らない時に読んでしまったから、何も知らずに「売れないマンガ家」だろうと思ったっきり彼女について知る機会がなかったのです。
しかし、年末に会社で同じ部署の女の先輩が
「私が好きな漫画家は1番が安野モヨコで2番目が楠本まきで・・・」
という話をしていてビックリ!
そんなに売れている人だったなんて!!
その先輩が無理にでもかしてくれると言うので、「Kの葬列」と「TV EYE」という作品をかしていただきました。
Kの葬列 1 (1) (マーガレットコミックスワイド版) | |
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文字に当たるのがあまり好きでないので、普段は新聞や小説はおろか、マンガすら読みません。
そんな私ですが、普通に読み終えられました。
かなり面白くてビックリしたんです!!
小さい頃解からなかった哲学的な面白さや、文学的な表現が解かるようになったし、下手だと思っていた絵は個性的でキレイ以外の何でもない。
作風はだいぶ逸脱していて、世にも奇妙な物語とか、ミニシアター系の不思議な映画みたいな類の雰囲気だけど、絵のほうはよくよく見てみれば矢沢あいや安野モヨコに多きな影響を与えているに違いないってくらい通じるものがあるじゃないですか!
絵のテイストが気に入った方、一風変わった少し皮肉な世界観が好きな方には是非読んでいただきたいです!