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2013  02:00:00

クラブDJデビューとあがり症と。

渋谷のamate-raxiというクラブで、
movibe music recordsのクルーに混ざってDJしてきました!


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すごく緊張したし恐縮でしたが、同時に楽しい時間となりました。
ご来場いただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
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DJブースからの風景。 ※amate-raxiのDJブースは中2階にあるっていう謎の大箱仕様wwwww



クラブデビューとあがり症について


家でDJプレイする事自体は何年か前から大好きでしたし、人のプレイを聴くのはもっと前から好きでした。
誰もリアルタイムで自分のプレイを聴いてくれなくてもmixを楽しみにしてくれる人がいて、クラブでは色んなDJのおかげで楽しむことができるので、それだけでも満足でした。

ではなぜ今回クラブでプレイすることに挑戦したのか?

もちろんその空間に居合わせた人全員に私の演出で楽しい時間を体験してほしかったということと、もう1つ、私の大きな悩みについてよく知ることが出来る良い機会だと思ったのが大きかったです。

私はあがり症です。
人前に出ると、非常に緊張して物事を落ち着いて考える事が出来なくなり、震え、涙目になり、冷や汗をかいて、自分がその場で達成すべきミッションのことではなく「一刻も早くこの場から立ち去りたい」「私を見ないで欲しい」というような感情に支配されてしまいます。
それがきっかけでパニックを起こすほど深刻ではないのですが、そういった場面の前後はその事で頭がいっぱいになり、体調を崩してしまうくらいには深刻です。その期間ははっきり言って使い物になりません。

それをふまえた上で今回は、あえて人前に出る事であがり症の克服とまでは行かなくても、人前でプレイする事によるダメージはどれくらいのものかを知ること、人前に出る経験をすることが目的でした。


やっぱりダメージは大きかったけど吐いたりはしなかった


イベントの2週間くらい前からじわじわと緊張レベルが上がり続け、イベント当日朝にピークを迎えました。。
会場へ向かう途中に頭痛と腹痛を起こしましたが、だましだましリハーサルをして、その流れで本番に臨みました。
もうじきオープンです!お待ちしてますよー1人でリハーサル中…
開始後10分くらいまでは震えていましたが、その後急激に緊張が解け出し、プレイ中のほとんどの時間を良いテンションで楽しむ事が出来ましたよ!
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とはいえ、終了後は終電で帰宅するお客さんが引いた直後からどっと疲れが出て、次の日もぐったりしたままで何もせずに寝て食べて寝てを繰り返して一日を過ごしました。。
この辺はわりといつもと一緒ですが、1時間ちょっとの長丁場で吐いたりしなかっただけでも私としては上出来と言えるのです。

途中で急激に緊張が解けた理由


リハーサル中は正直「いつもと音の聴こえ方も全然違うし、いつまた腹痛が復活してくるか解らないし、絶対にしくじる。。」と思っていたのですが、ふたをあけてみたらビックリ、みるみるうちに悪い感情も震えも無くなり、泣きそうだったのが嘘みたいに楽しんでプレイ出来ました。
本当にビックリで信じられない事ですが、重要な成功例なので、一体なぜそうなったのか考えてみましたよ。

・DJとしての役割、自分が裏方の存在である事を自覚出来た。


私がプレイしたのはラウンジでした。ラウンジはお酒を飲んで話したりするところなので、DJとしては"ゆるく楽しむための雰囲気を作る"という感じで、フロアよりも裏方感が強いわけです。
物理的には人前に立っていても、やっていること自体は音響係に近い。
やっているうちに、自分がお客さんという主役を引き立てるためのサブ的な存在であると実感出来たのかもしれません。

・楽しかった記憶が良い流れを作った


クラブでプレイすること自体は未経験でしたが、客として、スタッフとしてこれまでに何度と無く楽しんできているシーンです。
立ち位置が違うだけで、場の空気としては慣れたものです。
DJプレイ自体も家ではずっとやって来た事で、リアルタイムで人に聴かれるか聴かれないかの違いだけでした。
1人でプレイするのも多少緊張するのですが、どちらかと言うと悪くない緊張、ゲームをする時のようなテンションなんですよね。
そういった楽しめた時の記憶が蘇り、無意識のうちに良い流れを作れたということだと思います。

・お客さんは楽しもうとしてその場に集まっている


クラブに来るお客さんは、プレゼンやスピーチ等のように"聞き手"になるのではなく、自分から楽しもうとしてその場に足を運んでいます。
お客さん主体で自由に音楽を聴いたり、仲間と話したり踊ったり新しい出会いに乾杯したりする場なので、ハードルが低いというと語弊があるかもしれませんが、空気が極限までオープンなんですよね。
今回の場合は特に、私がDJを務めるということ自体を応援する目的で集まってくれた人も多く、お客さん全員が私の"身方"でした。
一言で言ってしまえば、お客さんが温かかったんですね。
本当にありがたい事です。

・DJシステムのTRAKTORが助けてくれた


今回は、以前「新しいDJセットはTRAKTOR(PC & ミキサー)にしました。」という記事で紹介したDJシステムで実際にプレイしてみました。
これが本当に心強くて、テクニックが無い人でも最低限の事は出来るようにサポートしてくれるし、テクニックがある人に対しては究極のプレイが出来るようにサポートしてくれる神システムなんです。
おかげで私はつまらないミスをして焦るようなことをは無く、どう転んでもプラスの方向だけに動けたわけですね。
DJ歴の長い人からはこの手のDJシステムに対する「良い時代になったね」みたいな皮肉のコメントを聞く事はあるけれど、個人的にはテクニックを披露するような意味でどやプレイすることは無いと思っているので、最大限にサポートを受けていきたいです。

今後もあがり症克服をゆるゆる目指す


今回の経験も活かして、ゆるゆるとあがり症を克服する方向へ持っていきたいと思っています。

職場の朝礼でスピーチをしなければならない機会が2ヶ月に1度くらいのスパンでまわってくるのですが、「いつか慣れるに違いない」と思ってもう3年近く続けている事なのに全く慣れないことに焦りを感じています。
これまであがり症についての本を読んだり、人からのアドバイスを受けて克服のために色々なことを試してみましたが、どの方法も私には抜本的な効き目がありませんでした。

今回の自分の成功例についても、DJの場合は私にとってそもそもが楽しいことであって、職場でのスピーチとは根本的なところがまるで違います。
聞き手の姿勢についてもやはり違うので、共通項が少なく、ここからすぐにコツを掴んで克服することは難しいでしょう。
ただ、これは人からのアドバイスでも、定説でもない。
自分自身が人前で1つの事を良いテンションでやり遂げたということはまぎれも無い事実で、この記憶がきっと良い方向へ働いてくれると信じていますし、少ない共通項でも仮説を立てて試してみる価値はあると思っています。

実際に次に試そうとしている事。
私が毎回苦しんでいる事は結構有名な話で、そのせいか解りませんが、毎回直前や直後で声をかけてくれたりメールで感想をくれる人もいます。
今までは正直「もう思い出したくない。。触れないで欲しい。。」なんて思っていたのですが、そういう人達は少なくとも私を応援してくれるはず。
全員が私の話を聞いたり、姿を見たり、評価しに来ていると思わず、応援しに来てくれていると思って話すようにしてみます

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長文になりましたが、読んでいただいた方、ありがとうございました。
次にこの手の記事を書く時は、何か光が見えていると良いのですが。。


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