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2009 01:08:55
凛として時雨のニューアルバム「just A moment」がかなりイイ!
毎度今更感満載ですが、凛として時雨の最新アルバム「just A moment」がかなり良かったのでレビューをしておきます。
凛として時雨は、突き刺すようなハイトーンヴォイスとリズム、場面展開の切り替えが独創的で、ここ数年インディーズシーンで人気急上昇のバンドでした。
そして昨年12月、セカンドシングル「moment A rhythm」(なんと1曲15分以上、ギターヴォーカルのTK撮影の写真集付3,000円)をソニーミュージックから発売し、衝撃的なメジャーデビューを果たしました。
もともと「個性的」とか「クセがある」とかでは片づけられないくらい独特の世界観を持つバンドだった彼らは知名度、人気を増すにつれて丸くなるどころか、リスナーを更にその世界の奥深くへ引きずり込んで行くようです。
そんな彼らが今回出したサードドフルアルバムは、いつものように攻撃的で切なく、更には今までになかったエロさや爽やかさなど、新しい一面を見せてくれます。
今までにあまり使っていなかったアコースティックギターや電子音も入ってきて、表現の幅も広がったということでしょうか。
今回も全然最後まで休ませてくれない、サディスティックな一枚となりましたw
中でも気に入った曲は「hysteric phase show」と「seacret cm」。
この2曲はライブで聴いたらヤバそう。
●「hysteric phase show」
時雨のテクニックと味をベストなバランスで見せてくれる曲。
ピエールのドラムも、345のベースも、TKのギターもかなりサービスな感じ。
これでTKのキャッチーなギターフレーズがどこかにあれば自分的には完璧でしたが、あえてベースに置き換えている感じ。なんてサディスティックw
●「seacret cm」
これは新鮮かも!
時雨の大きな特徴として、静かな曲も必ず入れてくるところがあるんだけど、色に例えるなら「グレー」や「赤」など、どこかグロくて沈んだイメージの「静か」でした。
でもこの曲では初めてメロディと歌詞の両面から「白」とか「晴れた空」「海」「風」など、ポジティブなモチーフをイメージしましたね。
楽器の演奏自体はかなり疾走感があるし、メロディは切ないけど、何故か静かですごくさわやか。
私としてはこのアルバムのベストかな。
1曲目「ハカイヨノユメ」は明らかにリード曲で、いかにも時雨らしいというか、安心して聴けるので時雨のことをあまり知らない人に聴いてほしい曲。
マニア向けには初の(?インストも入っているので、TKのギターテクもたまらないところでしょう。
全体を通して振り返ってみると、「これドラマタイアップいけるのでは?」と思うものもありましたねー。
具体的にイメージしたのは「魔女裁判」とか「ザ・クイズショウ」など、緊迫したシーンの多いドラマ。
あと「ライヤーゲーム」なんかは既に中田ヤスタカ氏の作るテクノな曲で塗り固められているけど、先入観無しなら時雨もなかなかいけるのでは。
どこかで読んだインタビューでは「ポッキーのCMタイアップ狙ってる」って話だったけど
ゴメン。新垣結衣ちゃん大好きでポッキーダンス踊る気になってるピエールには悪いけど、それは無理だと思いますwwww
最後に、実はこのCDの購入特典で期間限定サイトのフォトギャラリーが見られるんだけど、これがかなり良い感じでした。3人ともそれぞれ良いキャラクターですね。
さらに!7月25日の日比谷野外音楽堂ライブチケット先行予約があったので、応募してみたらふつうに指定席当たっちゃいました!
半年ぶりのライブへ行ってきます!
今回はそういうこともあって大満足の一枚でしたとさ。
おしまい。

![]() | just A moment (2009/05/13) 凛として時雨 商品詳細を見る |