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2016 15:56:01
【映画】「この世界の片隅に」レビュー(ネタバレ無し) #映画 #movie #この世界の片隅に
私は時代背景が戦時中の映画は見ないようにしているのですが、「この世界の片隅に」の評判がすこぶる良いので、アニメファンとして観ざるを得ないということで観に行ってきました。
http://konosekai.jp/">●「この世界の片隅に」http://konosekai.jp/
劇的では無いところがすごくリアルでした。
私は戦争を経験したことが無いので当時の人の気持ちはわかりませんが、きっとこんな感じだったに違いないと思いました。
大多数の人は「戦争が始まったぞ!」と聞いたところで実感は無いし、急に悲観することなんてきっと無いです。
充分な情報も入ってこないし、自分の置かれている状況が少しずつ悪くなっていく中でも、生活のちょっとしたところに自分なりの楽しみを見出したりして過ごすんだろうなぁ。
戦時中のお話なのでもちろん残酷な部分も描かれていましたが、落ち込み方も通り雨のようなもので、基本的には生に対して前向き。
経験したことがないのであくまで想像ですが、これがきっとリアルなんだろうと思います。
正直キャラクターデザインは好きではないし、新海誠作品のような緻密さは無いのですが、優しくて鮮やかなタッチがとても魅力的です。
主人公のすずは絵を描くのが好きな人物ということもあって、重要なシーンにはすずが描いたような絵のアニメーションに切り替わるのですが、第三者の視点からいきなりすずの視点に入るような感覚でしたよ。
「のん」に改名した能年玲奈さんのお芝居が主人公すずに合っていてとっても良かったです!
キャラクターの性格にももちろんぴったりだったし、映像のタッチにもぴったりでした。
今思い出してみると、絵本を読むような感覚になって観ていたので、もしかしたら声優としてはそんなにうまくなかったかもしれませんが、少なくとも作風にはぴったりのお芝居でした。
最近は声優以外の人がアテレコしても違和感の無いケースが増えてきたなぁ。
それと、黒執事のセバスチャン役等で有名な声優小野大輔さんの存在感が全く無くて逆にすごいなと思いました。
オープニングに名前が出てきたのでどの役なのか気にかけていたのに、エンドロールまで担当役に確信を持てませんでした。
声優ってもちろん個性的であることは重要だと思うのですが、これだけ脇役に徹することができるというのもすごいなと。
もともと素敵な声優さんだなとは思っていましたが、ますます見直してしまいました。
聴いたことはありませんでしたが、コトリンゴというユニットが担当しているようです。
戦時中のお話に合わせるには平和すぎるイメージですが、この作品の世界観には本当にぴったりの音楽。
こんなにホッとする雰囲気で良いのか不安になるくらいで、なんだか不思議ですね。
ということで、総合すると
戦争映画の苦手な私でもどん底まで落ちずに見られる作品でした。
これならまたいつか観ても良いかなと思えました。
とはいえ、やっぱり戦争というテーマが苦手。。私にとって映像コンテンツの鑑賞は現実を忘れる目的が大きいので、ゆるいか面白いかのどちらかであって欲しいのです。
http://konosekai.jp/">●「この世界の片隅に」http://konosekai.jp/
感情表現のリアルさ
劇的では無いところがすごくリアルでした。
私は戦争を経験したことが無いので当時の人の気持ちはわかりませんが、きっとこんな感じだったに違いないと思いました。
大多数の人は「戦争が始まったぞ!」と聞いたところで実感は無いし、急に悲観することなんてきっと無いです。
充分な情報も入ってこないし、自分の置かれている状況が少しずつ悪くなっていく中でも、生活のちょっとしたところに自分なりの楽しみを見出したりして過ごすんだろうなぁ。
戦時中のお話なのでもちろん残酷な部分も描かれていましたが、落ち込み方も通り雨のようなもので、基本的には生に対して前向き。
経験したことがないのであくまで想像ですが、これがきっとリアルなんだろうと思います。
映像美
正直キャラクターデザインは好きではないし、新海誠作品のような緻密さは無いのですが、優しくて鮮やかなタッチがとても魅力的です。
主人公のすずは絵を描くのが好きな人物ということもあって、重要なシーンにはすずが描いたような絵のアニメーションに切り替わるのですが、第三者の視点からいきなりすずの視点に入るような感覚でしたよ。
声優がハマり役
「のん」に改名した能年玲奈さんのお芝居が主人公すずに合っていてとっても良かったです!
キャラクターの性格にももちろんぴったりだったし、映像のタッチにもぴったりでした。
今思い出してみると、絵本を読むような感覚になって観ていたので、もしかしたら声優としてはそんなにうまくなかったかもしれませんが、少なくとも作風にはぴったりのお芝居でした。
最近は声優以外の人がアテレコしても違和感の無いケースが増えてきたなぁ。
それと、黒執事のセバスチャン役等で有名な声優小野大輔さんの存在感が全く無くて逆にすごいなと思いました。
オープニングに名前が出てきたのでどの役なのか気にかけていたのに、エンドロールまで担当役に確信を持てませんでした。
声優ってもちろん個性的であることは重要だと思うのですが、これだけ脇役に徹することができるというのもすごいなと。
もともと素敵な声優さんだなとは思っていましたが、ますます見直してしまいました。
音楽
聴いたことはありませんでしたが、コトリンゴというユニットが担当しているようです。
戦時中のお話に合わせるには平和すぎるイメージですが、この作品の世界観には本当にぴったりの音楽。
こんなにホッとする雰囲気で良いのか不安になるくらいで、なんだか不思議ですね。
ということで、総合すると
戦争映画の苦手な私でもどん底まで落ちずに見られる作品でした。
これならまたいつか観ても良いかなと思えました。
とはいえ、やっぱり戦争というテーマが苦手。。私にとって映像コンテンツの鑑賞は現実を忘れる目的が大きいので、ゆるいか面白いかのどちらかであって欲しいのです。
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